検索エンジンおよびインターネット関連サービス大手の「グーグル社(Google)」は6日、白人男性が圧倒的多数を占めるテクノロジー業界に性別と人種の多様性を持たせるため、黒人女性の科学、技術、工学、数学分野への進出を推進する団体「ブラック・ガールズ・コード(BGC)」に19万ドルを寄付すると発表した。
BGCは、米国内の7都市と南アフリカのヨハネスブルグに支部があり、ニューヨーク支部はもっとも急成長している。今回の寄付により同支部は、初めてフルタイムの従業員を雇えるようになった。
マンハッタン区チェルシーにあるグーグル本社では同日、12~17歳までの75人の黒人およびヒスパニックの少女を集め、1日でモバイルアプリを作成するクラスが開催された。2カ国語で行われた6時間の授業では、プログラミングの経験がなくても容易にアプリの作成ができる簡単なソフトウェア開発キットが用いられた。統計によると、女子中学生の多数が数学と科学に強い興味を示しているが、大学へ進む年齢に達するとわずか3%に下落する。
技術業界は急成長する中、多様性の欠如が問題とされているが、グーグル社の従業員は61%が白人、70%が男性であるという。技術の中心地になることを目指すニューヨーク市では今後ますます人材が必要となるため、同社は多様な人材育成に興味を示している。