Killer Heels: The Art of the High-Heeled Shoe

【日時】開催中~2月15日(日)
    水~日:午前11時~午後6時(木曜は午後10時まで)
    ※月・火、休み
【場所】Brooklyn Museum: 200 Eastern Parkway
【料金】一般:12ドル/シニア・学生:8ドル/12歳以下:無料
    ※第一土曜日は午後5時以降、無料
【Web】www.brooklynmuseum.org

Christian Louboutin. "Printz," Spring/Summer 2013. Courtesy of Christian Louboutin. Photograph: Jay Zukerkorn

 数カ月前から話題となっていた「ヒール」をテーマにしたエキシビジョンがブルックリンミュージアムで遂に公開された。  
 靴、「ヒール」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。今回のエキシビジョンでは、「靴がファッションの中で一番刺激的なアイテム」として展示され、マノロ・ブラニク、クリスチャン・ルブタン、シャネルやプラダなどの高級老舗ブランドはもちろん、ノリタカ・タテハナやユナイテッドヌードなど美術作品のように構築的な作品群も興味深い。

 見せ方もユニークで、ヒールとそれらがインスパイアされた絵画、オブジェ、家具などを一緒に展示しているのだ。ミュウミュウ(2006年秋冬コレクションより)の靴の後ろには、18世紀フランスを中心として広がったヨーロッパの繊細優美な装飾様式「ロココ」の華麗な家具が置かれ、この靴がこの美術品から着想を得たことが一目でわかるようになっている。ひと足早く同展示会にゲストとして招待された子どもたちも、独創的な作品の数々を楽しんでいた。
 また、世界的に有名なファッションフォトグラファーSteven KleinさんやNick Knightさんなど、さまざまなアーティストが「ハイヒール」をテーマに制作した映像作品もおもしろい。

3Dプリンターを使用して造られた靴とその制作過程も映像で見ることができる。IRIS VAN HERPEN X UNITED NUDEのデザイナーは「3Dプリンターの登場により、私たちのデザインの可能性が広がった」と語っている。

花魁の絵画と一緒に展示されている、オランダ人デザイナーWINDE RIENSTRAのバンブーヒール、2012年の作品。

プラダのヒール。1950年代の車のテールライトやロケットフレームを連想させるデザイン。