WTC駅からニューアーク空港へ パストレインで一直線

 マンハッタン区の世界貿易センター(WTC)にことしオープンしたパストレインの新WTC駅とニュージャージー州のニューアーク・リバティ国際空港(EWR)を一直線で結ぶ計画が、議員や地方支援者らの支持を受け、実現する見込みである。
 現在、WTC駅から同空港へ行くためには、ニューアーク駅でアムトラックに乗り換え、そこから空港のすぐ外にある駅で降車し、エアーシャトルに乗り換えなければならず手間がかかる。だが、パストレインの延長が実現すれば、利用客はWTC駅から同空港まで乗り換えをせずに行くことができる。また、近くにパストレイン路線の駅がない地域に住むニュージャージー州民も、車を同空港に駐車してパストレインでマンハッタンまで行くことができるようになる。
 ニューヨーク・ニュージャージー州港湾局(PA)は当初、ジョージ・パタキ前ニューヨーク州知事の熱心な売り込みによりジョン・F・ケネディー空港への直線路線を考慮していたが、2012年にEWRへの直線路線の実現に考えを固めた。
 PAはことしの資本予算の中から、同計画推定総工費15億ドルの内の10億円を計上し、パストレイン延長を発表していた。