学校のランチに多様性を NJ州議会、新法案を検討へ

 ニュージャージー州議会はこのほど、同州の公立中学校、高校で提供される昼食の多様化を推進する委員会を設置する法案の検討に入ると発表した。
 これはウォールタウンシップ在住のマデレーン・フェラロさんから受けた要望に応えるものであり、法案が可決されれば、フェラロさんの娘ブルックさんようなベジタリアンや学生の民族的背景を考慮した昼食が学校で提供されるようになる。
 法案の肯定派であるパメラ・ランピット州議員は「これは多文化の食事の提供を義務化するものではなく、各学校での提供を可能にする委員会の設置を強く推進する目的である」とし、「また、これは生徒たちの他文化に対する意識向上にも繋がるのではないか」と話している。
 ラージュ・マクヘルジ州議員も「生徒は一人ひとり違った環境で育ってきているため、統一された昼食ではすべてのニーズに答えられない」と述べている。
 一方、州都トレントン所属でもっとも保守的な州議員として知られているマイケル・パトリック・キャロル氏は「フェラロさんの考えは理解できるが、中学校、高校の昼食メニューを決めるのにも議会が取り組まなければいけないのか」と疑問を投げかけている。