世界各国で高品質の日本食を提供するJFC International, Inc.が13日、マンハッタン区のニューヨーカーホテルで、北米市場での日本の酒や食品のさらなる販路拡大を目的とした見本市「SAKE EXPO & FOOD SHOW 2014」を開催した。25社以上の蔵元と40社以上の食品メーカーが出展、それぞれ飲食業関係者らに自慢の商品をアピールした。ことしの来場者は600人を超え、非日系の同業関係者も多く見られたことから、日本の酒・食文化の人気の高さがうかがえた。
昨今、ビールや日本酒、焼酎、泡盛など、日本の酒の需要が高まるニューヨーク市場において、さらなる拡販を目指し、伝統的な酒だけでなく、新たな仕掛けを加える蔵元も多数見受けられた。
会場では、ニューヨークで年内に販売開始予定の地ビール「武蔵野ビール」がお披露目され、来場者の興味を集めた。また鹿児島県の小正醸造株式会社がことし5月にニューヨークで発売開始した芋焼酎「極上 蔵の師魂」が紹介され、まだ焼酎に馴染みの薄い非日系の来場者もその奥深い味わいを楽しんだ。さらに和歌山県の中野BC株式会社の自慢の梅を使った「柚子梅酒」などは女性客が絶えない人気ぶりであった。
そのほか、焼酎にシロップを加えカクテル風にアレンジしたものや、酒初心者にも気軽に楽しんでもらえるよう新たに小瓶商品を設けるなど、各蔵元が工夫を凝らした商品を紹介した。
フードブースでは、生麺に定評のある明星食品がラーメンを提供し、終日多くの人が列をなした。