ミッドタウンの高級ステーキ店「スパークス・ステーキ・ハウス」が8日、レストラン評価サイトのイエルプに従業員が料理に唾を入れていたという投稿が掲載されたことを受け、同サイトを提訴した。
一般市民に犯罪についての情報提供を行なうウェブサイト、ザ・スモーキング・ガンによると、同店はニューヨーク州最高裁判所からイエルプに対し、投稿者の情報を公開するよう司法命令が出されることを期待し提訴を行なったという。
問題の投稿は、同店の従業員と名乗る「ベスフォート・S」によるもので、「私は料理に唾を吐いた。私たちに嫌な態度を取った客に対して唾を入れることはマネージャーも容認していた。次回ここで食事をするときには確認したほうがいい」と書かれていた。最近同店の採用面接を受けた同姓同名の23歳の男性に事情を聞いたところ、投稿は自分がしたものではないと警察に話したという。
裁判所文書によると現在、イエルプは投稿を削除し、「ベスフォート・S」名義のアカウントは停止された。
スパークス・ステーキ・ハウスは、1985年12月に店のすぐ外で当時マフィアのボスだったポール・カステラーノが射殺されたことでも世間の注目を集めていた。