マンハッタン区ミッドタウンのジャパン・ソサエティで12日、日本のクラフトビールを紹介する講演&試飲会「日本のクラフトビールで乾杯!」が開催された。
ニューヨークを筆頭に米国でファンを増やしつつあるメイド・イン・ジャパンのビールが試飲できるとあって、チケットが即日完売となるほどの人気を見せた同イベント。
講演ではニューヨーク州ロチェスター出身で、「Craft Beer in Japan: The Essential Guide」の著者であり現在関西大学教授を務めるマーク・メリ氏を招き、日本のクラフトビールの特徴や市場の動向について語られた。またメリ氏がこれまで試した日本全国の200以上のブランドから抜粋されたユニークなフレーバービールの紹介や「地ビールはクラフトビールか、ローカルビールか」など、異文化間研究の視点から語られる内容は参加者の興味を引き、質疑応答では日本のクラフトビールの将来に目を付けた質問が飛び交った。
試飲会では日系6社、米系1社が参加、計20種類の銘柄が振舞われた。日本人には馴染みの岩手県の「銀河高原ビール」や沖縄県の「オリオンビール」のほか、ジンジャーやエスプレッソ風味といった個性的なビールを製造する木内酒造の「常陸野ネストビール」など、個性的なフレーバービールも注目を集めた。
日系ブランドの広報担当のひとりは、「ビール文化の根付いている米国では、日本酒よりもすんなりと受け入れられる」と感触のよさをうかがわせた。
会場に訪れた米国人男性は、「日本食が好きで普段から日本食レストランによく行くが、日本のビールも同じくらい好き」と感想を述べた。