給与に関する情報を発信するサイト、ペイスケール(PayScale)はこのほど、昨今の就職にあまり役に立たない大学の学位ワースト10を発表した。
就職の役に立たない学位のワースト1位は刑事司法で、給与の平均額は3万4500ドル。「自分の学歴ならもっとよい職に就けるはず」、「給与が安すぎる」、「収入の範囲では生活ができない」などと感じながら、満足できない職に就いている状態を示す「アンダーエンプロイド」になる確率は62%であった。2位は事業管理・経営で給与の平均額は4万4300ドルで、アンダーエンプロイド率は60%と続く。3位は医療管理で給与の平均額は4万3800ドル、アンダーエンプロイド率は58%だった。これに一般教養、社会学、英語と文学が続く。
ワースト10の内、9の学部の学位保持者は圧倒的多数で女性が占めている。役に立たない学位を取得すると、その分野での正社員としての就職は厳しく、その分野のパートタイムで諦めるか、学位と無関係の分野に就職するという結果につながる傾向にあるという。
米国では約2200万人が自分の職業に満足しておらず、同サイトが調査した6万8000人の全年代層の就労者の内の43%、男女別では男性の39%、女性の48%がアンダーエンプロイドだと感じているという。そう感じる理由で最も多かったのが「給与が安すぎる」だった。