インターネットを介してオフィスを時間貸しする、いわゆる「Airbnb」のビジネス版がことし2月からニューヨーク市でサービスを開始し、順調に顧客をつかんでいる。
オフィス用貸し部屋仲介サイト、キュー・ブリーザー(Cue Breather)は、マンハッタン区内で11部屋を提供しており、月極めで部屋を借りるのは資金的にまだ難しい起業直後のビジネスオーナーなどに利用されている。
ブリーザーの創業者ジュリアン・スミス氏によると、顧客がオフィスを借りる目的はさまざまで、ミーティングルームや臨時オフィスとしての使用だけでなく、子育て中の女性が赤ん坊へ授乳をするため、昼寝をするためなどの部屋として借りることもあるという。
賃貸料はどのオフィスもすべて1時間25ドルで、Wi-Fiサービス、電源コンセント、ホワイトボード、ソファやイス、さらにキャンディーのボウルも常備されている。
利用者はコンピューターやスマートフォンから予約をし、コード番号を携帯電話で受け取る。これをドアの鍵に入力すると開錠できる仕組みになっており、コードは毎回変更される。
Airbnbは宿泊客を対象としているため、同州のホテル法に反するとして問題になっているが、ブリーザーはオフィススペースの時間貸しであるため、現在のところ法律的な問題が起こらないだろうとされている。