汚染深刻な河川に廃油投棄 水が虹色に光り、住民ら通報

 クイーンズ区とブルックリン区の境を流れるニュータウン・クリークに、過去数週間にわたってオイルが不法投棄されていたことが分かった。
 ニューヨーク州環境保全局(DEC)は数週間前から、同河川の水が虹色に光っているとの通報を何度も受けていたが、先週になって、クイーンズ区ロングアイランド・シティ東部のロングアイランド・エクスプレスウェイ(LIE)の少し南にあるボーデン橋からオイルが流れていると、匿名の通報により明らかになった。
 同局の監視により、この橋の近くに「コブラ・スクラップ・ウェイスト・オイル」と書かれた運転手不在のトラックが停まっており、オイルがトラックから漏れ出しているのが見つかった。目撃した周辺の住民によると、1回の投棄により、河川にはおよそ2、3ガロンのオイルが流し込まれたという。
 トラック所有者の廃油運搬業者ロバート・ロレンツ氏は、現場に呼び出され事情聴衆を受けたが、オイル投棄について否定し、業者に浄化作業の費用を支払うことも拒否している。
 ロレンツ氏は、2008年にクイーンズ区の路上から22台の車両を盗み、スクラップ屋に売却していた罪で起訴され、罪を認めて執行猶予付きで釈放されている。
 同河川は、かねてから汚染度の高さが指摘され、浄化作業の対象となっていた。