子犬を虐待して放置 NY在住の女を逮捕

 スタテン島のベイ・テラスで12日、重傷を負い買い物袋の中に入れられている子犬が発見され、動物虐待の罪で飼い主の女が逮捕された。
 マルチーズとシーズーの混血でスノーフレークと名付けられた生後3カ月の子犬は同日の夜、飢えて瀕死の状態で道路に捨てられているところを近隣の住民により発見された。警察によると、子犬が運び込まれたサウス・ショア動物病院は以前もこの子犬を治療したことがあり、その時の記録から飼い主はアルス・イヴァンチェンコ容疑者(34)であることがわかった。
 動物病院は子犬を治療するか安楽死させるか選択肢を与えたが、容疑者は両方を拒否したという。また容疑者は動物虐待のほかにも、傷害、餌を与えないなどを含む過重な残虐行為、障害を抱えた動物の放棄、手荒な方法での動物の持ち運びで告発されている。
 アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)は16日の時点で「子犬は重体であり、頭蓋骨と右足を挫傷している」と、スタテン・アイランド・アドバンスに伝えたが、現在は回復に向かっており、動物病院が公開したビデオの中では少し動いている様子が確認されている。
 負傷により盲目になった子犬は獣医により新たにシャーロットと名付けられ、病院関係者は「12日に運び込まれた時には完全に無反応だったが、20日には声や接触に反応するようになった」と補足した。