ニューヨーク市内で営業するベンダー(屋台)とフードトラックがベスト・ストリートベンダーのタイトル獲得を目指した、「ベンディ・アワード」が13日開催された。
この人気のイベントはことしで10年目を迎え、会場のガバナーズ島にはおよそ2500人が集まった。フードネットワークのシェフ、アレックス・ガーネスチェリー氏などの6人の著名人とファンが審査員を務めた。
栄えあるトップ賞、ベンディカップはオーガニック、ベジタリアンメニューを提供する「The Cinnamon Snail」が獲得。そのほか、ルーキー賞、デザート賞、ベストマーケット賞が競い合われ、それぞれの獲得者が発表された。昨年は「Luke’s Lobster」が獲得した“People’s Choice”は、ベンティカップ最終候補まで残った「Nuchas」が獲得した。この「Nuchas」は昨年、ルーキー賞を獲得したベンダーだった。
10周年を記念して、今大会では過去の優勝者たちが再集結したマスターズカップも発表され、2008年に優勝した「Calexico」が栄冠を手にした。このベンダーは、05年に始まった同アワードに影響されて06年に営業を始めたベンダーで、メキシカンとBBQフードを提供し、その人気ぶりからレストランを開店したほど。つい最近ザガットでベスト・メキシカンに選出された実力派に軍配が上がった。
同アワードのゼイナ・ムーナ代表は「ベンディ・アワードが始まった頃はまだiPhoneも世に出ていなかったが、今はスマートフォンやソーシャルメディアのおかげで、人気や認知が広まっている」と述べ、ニューヨーク中のベンダーは、このアワードにノミネートされたことを誇りに思っているという。