森林伐採に歯止めを 大手ドーナツ2社がヤシ油使用削減

 大手ドーナツ・チェーンのダンキンドーナツとクリスピークリームドーナツはこのほど、長年にわたり問題視されていた森林伐採を回避すべく、ヤシ油の使用を削減する方針であることを明らかにした。
 ドーナツ会社では、消費者や自然保護活動家グループから常に油を大量に使うことに関連する問題に対し多くの意見が寄せられていた。
 今回の方針には森林保護や環境破壊につながらない油などの資源の確保、原材料の産地を明確にするなどが含まれている。
 数カ月にわたりヤシ油使用の廃止を訴えてきた環境活動家グループ、フォレスト・ヒーローによると、北アメリカのドーナツ業界が消費するヤシ油は年間500億ドルにも及ぶという。
 ニューヨーク市内の人気店、ドーナツプラネットのジェフ・マグネス氏は、「当店では20年間1度もヤシ油を使用したことがない」、また「商品のおいしさを保つため適正に調合されたGMO不使用の植物性油を使用するのは当たり前だ」と述べた。