マンハッタン区ミッドタウンのジャパンソサエティーで24日、安倍首相と共に米国訪問中の昭恵夫人が講演し、首相が掲げる「女性が輝く社会」の推進をアピールした。
安倍政権は成長戦略の一環として、2020年までに管理職や役員など指導的地位を占める女性の割合を30%程度まで引き上げる目標を設定し、女性活躍促進への取り組みを進めている。女性の管理職を増やしたいという企業が多数を占める中、目標達成に向けて各企業ではどのような施策が実施されているのか。また、待機児童や職場復帰・再就職などの課題はいかに克服していくべきかなど、ファーストレディーの視点から、女性が輝く社会を構築していくための日本の取り組みや可能性について語った。
昭恵夫人は「異次元の働き方」を提言し、「本気で一歩を踏み出す時だ」と述べた。また、フェイスブックで民間人とメッセージのやりとりをするなど、世間の声にも耳を傾けており、「笑顔でいることでいつでも人を幸せにできるわけではないが、自分の笑顔で人を幸せにしたい」と語った。
23日付の米紙ワシントン・ポストで、昭恵夫人について「安倍首相の秘密兵器」と紹介する記事が掲載されたことについて首相はどう思っているか、という参加者からの質問に対し、「それについて話をしていないので、どう思っているか分からないが、首相も自分もそのような意識はない」とした。
また、参加者のNY在住50年という龍村和子さんは「日本の美徳とされてきたものが、現代社会においてネガティブなものになっている」とし、「(女性の地位向上を)日本国内で言っても意味がない。女性が世界へ出て、声を出して伝えていくことが大切なのでは」という質問に対し、夫人は「そうですね。日本に戻られた際はぜひご指導ください」と笑顔で答えた。
講演後には、ゲストスピーカーとして日立アメリカ社取締役会長(米州グループ会長)の八丁地隆氏が講演を行った。
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