ニューヨーク市教育局(DOE)が作成した、幼稚園入園前の子どもが通うプレKの園児募集の広告に、文法上の誤りが見つかり保護者から苦情が出ている。
これは、DOEが64万5000ドルをかけて実施している無料プレK園児募集キャンペーンの広告で、バスや地下鉄、公園の入口などに掲載されている。
問題の広告は地下鉄とブルックリン区プロスペクトパークのパークスロープの遊び場で見つかり、どちらも必要ない箇所にコンマがつけられていた。
ブルックリンカレッジとニューヨーク市立大学大学院センターの教育学教授デビッド・ブルームフィールド氏は、「ひどい校正だ。スペルチェックに頼らず入念に見直しするよう常に指導されている生徒たちにとっては悪い手本だ」と厳しく批判した。
英文法を学ぶ人気ポッドキャスト、Grammar Girl’s Quick and Dirty Tips for Better Writingの創設者ミニョン・フォガーティ氏は、「非常に長い主語や主語の終わりの前置詞句の場合、コンマを付けるべきかどうか迷うのではないか」と推測している。フォガーティ氏はこれまでに何度か、学校が作成した文書の文法の誤りについて保護者から相談されているという。
同キャンペーンにより、市にあるプレK1655校には5万1500児童の申し込みがあった。