The KITANO New York 日本料理店 白梅

 NYで唯一、日本のおもてなしを提供しているザ・キタノニューヨーク。その地下にある「日本料理店 白梅」では一流の懐石料理を提供している。ニューヨーク・タイムズ紙のレストラン評論家、ラス・レイチル氏はこれを「ニューヨークで食べることができるもっとも格別な食事。卓越している」と評している。

懐石専門店で味わう本格しゃぶしゃぶ

 日本直送で肉のレベルとしては最高ランクと言われるA5を使用した本格の味、細部まで完璧にこだわり、野菜の拍子木切りや椎茸の飾り切りなどはもちろん、日本らしい極上のディナーコースだ。
 季節に合わせた食材を選び、味はもちろんのこと、彩りも考慮し、すべて完璧なまでにおもてなしをするのは懐石料理ならでは。現在提供中の先付は天然タイのスープで作る玉地蒸し、煮物などだしの風味を活かした前菜は4~5種、そして3種のお造りと贅沢かつボリューム満点なのも嬉しい。

豪華なコースメニュー(photo: ⒸRyota Takada)


 そして、メインの肉は宮崎牛特上の霜降り。脂がのっており、大トロのように柔らかくジューシーでたまらない。ステーキで食すよりもしゃぶしゃぶで食べるのが通好みな食べ方といえる。昆布だしがよく出た湯をしゃぶしゃぶに使用することで脂を流し、さっぱりと一回でたくさん食べられるようになるという。この肉をおいしく食す方法を知り尽くした白梅の料理長ならではのおもてなしといえる。肉のみの追加(有料)も可能なので、心ゆくまで楽しむことができる。また、野菜は白菜、しいたけなどの他にレタスのしゃきしゃき感も乙な食感で上品さを演出する。このほかUS prime beef shabu shabuコースも用意している。

食欲をそそる宮崎産牛A5レベル(photo: ⒸRyota Takada)

最高級の食材を使用

 取締役兼副総支配人の小島恭之氏は、「日本の〝本物〟の味をニューヨークで広めたい、本格しゃぶしゃぶを楽しんでいただきたい、この2つの思いから提供をはじめました。すでに常連のお客さんや食通の方々には食していただきとても喜ばれています」と語った。
 料理長の佐藤幸弘氏に話を聞いたところ、「お肉はもちろん、決め手は最高のタレ。既製品は一切使わず、自家製のゴマダレやポン酢を提供しています」と細部にまでとことんこだわった本格しゃぶしゃぶコースなのだ。ポン酢にはかつお、昆布だし、たまりしょうゆ、すだちのしぼり汁などを使用。基本的に1ヶ月熟成させてから使っている。そうすることにより、とげとげしさがなくなってまろやかになる。また、しゃぶしゃぶを食べることによってタレが薄くなっていくので少し濃い目につくり、最後まで美味しく味わえるようにという心づかいも忘れない。このような手間により、タレには一番時間をかけているという。
 これから肌寒くなるこの季節、温かいしゃぶしゃぶを堪能したい。

料理長の佐藤氏が腕をふるう(photo: ⒸRyota Takada)

特 選 宮崎牛しゃぶしゃぶコース

140ドル ディナーのみ承り中
(数に限りがあるので予約推奨)
コース概要
●先付
●前菜
●お造り
●宮崎牛しゃぶしゃぶ(稲庭うどん付き)
●デザート

白梅 The KITANO New York
66 Park Ave (@38th St)
212-885-7111
ランチ=月〜金:11:45am〜2:30pm
ディナー=6:00pm〜10:00pm(ラストオーダー 9:45pm)
www.kitano.com