人気者チャック落下後に死亡? 動物園が事実隠蔽

ウッドチャックは、北アメリカに広く分布する半地下性のリス科最大の哺乳類動物。げつし目リス科。おおよその大きさは、体長30~50cm,尾長12~ 15cm,体重2~5kg(©Cephas )

 ニューヨーク市のスタテン島動物園でことし2月2日、毎年恒例の「グラウンドホッグデー」のイベントが行われた際ビル・デ・ブラシオ市長がバランスを崩し手から落としたグラウンドホッグが、その1週間後に死んでいたことが分かった。これは、米紙ニューヨークポストにより24日、同動物園がこの事実を隠ぺいしていたことと共に伝えられた。イベントに出演したグラウンドホッグは、デ・ブラシオ市長の手から地面までのおよそ1.8メートル落下し、検視の結果死因は急性の内因性損傷と判断された。
 また、死んだのは人気者の「チャック」ではなく、代役を務めた雌の「シャーロット」であったことも明らかになった。関係者によると、チャックは2009年、当時のマイケル・ブルームバーグ市長の手に噛みついたことを受け、こうした事故を避けるためにその後シャーロットが「チャック」として代役を務めていたという。
 同動物園は財源の半分を市の予算に頼っており、「シャーロットの死を市には知らせないよう」と従業員に伝えていたという。
 動物園側は来年も通常通りイベントを行う予定にしており、「チャック」の役割は、2匹の間に生まれた雌のグラウンドホッグで、母親と同じ名前の「シャーロット」が務める予定だという。