ニューヨーク州では先頃サメのフカヒレが販売禁止となったが、近い将来ブルーフィンツナ(本マグロ)もニューヨーク市内から消えてしまう可能性があるという。
アラン・メイセル市議によると、生息数が減少しつつある種を保護するための新たな措置として、“ブルーフィンツナ”と宣伝またはラベルが貼られているすべての商品の販売を禁止する方針であるという。
ブルーフィンツナは現在乱獲などによりその数が急激に減少しており、生息数を回復させるためには時間がかかるという。しかし市にはまぐろ漁を規制する司法権がないため、販売を規制するよう動き出した。
ことしに入って米海洋大気局も、野生のブルーフィンツナは40,000匹程度しか確認されていないというデータから、太平洋でのマグロ漁の禁止を考慮すべきであると発表している。
高級すしネタとして人気で、一本で多大な利益をうみだすブルーフィンツナの販売規制は、日本食ブームなどで需要が高まる米国において論議の的となっている。市内の多くのすしレストランがブルーフィンツナを提供しており、販売禁止となった場合、メニューから“本マグロ”が消えることになる。