2012年の国勢調査によると、成人男性の23%、成人女性の17%が未婚と答えており、2000年の17%、12%と比べると男女ともに未婚者が増加しているという。
その他の調査では、未婚の男女のうち55%の男性と50%の女性は「いずれ結婚したい」と答えている。しかし離婚経験のある男女にもう一度結婚したいかとの質問には、「はい」と答えた女性はわずか15%であるのに対し、同じ答えの男性は29%。一方で、54%の女性が「二度としたくない」と答えており、男性の30%を大きく上回っている。
こうした違いはなぜ生まれるのだろうか。それは、男女の結婚観にある「ずれ」が原因だと分かってきている。ある調査では、未婚女性の大多数の78%が、結婚する際にもっとも大切なことは夫となる人が「安定した仕事に就いていること」と答えている。しかし、未婚男性のうち「安定した職業」を結婚相手に求めている人は46%にとどまった。
これは女性が結婚相手に金銭的余裕だけを求めているのではなく、女性は今でも「夫が一家の大黒柱である」ことがもっとも大切だと考えていることを示している。これに対し未婚男性のほぼ半数は伝統的な考えに縛られず、「妻と男女の役割を分担したい」と答えた。
男女の経済的格差が縮小しているにも関わらず、女性が男性に一家の稼ぎ手になることを期待している現実が結婚の障害になっているという。