学校にソーラーパネル設置、NY市 温室効果ガス削減目指す

 ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は9月29日、市のおよそ24の学校にソーラーパネルを設置すると発表した。これは、2050年までに温室効果ガスを80%削減することを目指し、2800万ドルをかけて行われる市の取り組みによるもの。
 ソーラーパネルの設置により、6.25メガワットを発電し、温室効果ガス排出量を年間2800トン削減することが期待されている。これにより削減されるガスの量は、600台の車両分と同様であるという。
 市長は最終的に、市庁舎を含む市が所有する300棟のビルにソーラーパネルを設置することを計画しており、年間100メガワットのエネルギー発電を目指している。また、250メガワットを各家庭で節電するよう求めている。これが実現した場合、市の電力の1%を太陽光発電が占めることになり、3万5000トンの温室効果ガスの排出を削減することが可能となる。
 市ではすでに、ブロンクス区のジョン・F・ケネディー校を含む9校に、ソーラーパネルを設置している。また、シティーホールは、歴史的建造物に指定されているため、ソーラーパネルの設置には歴史的建造物保存委員会の承認が必要となる。