7番線の新駅来年に 延長工事に再度遅れ

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)は9月30日、進行中の地下鉄7番線延長工事は来年2月までかかる見通しであると発表した。
 当初の計画では、マイケル・ブルームバーグ前市長就任中の昨年12月に完成が予定されていたが、ことし末へと延期され、さらに調査の結果、エレベーター2基と冷却システムに使用される換気装置5台など、主要な設備に不具合が見つかったため、来年初めへと再度延期された。
 MTAと建設請負業者は、工事が来年2月24日までに完了した場合、最高475万ドルの奨励金が支払われることが記された契約書に署名した。
 前市長がマンハッタン区西側再開発の一環として計画し、市の資金24億ドルをかけて行なわれるこのプロジェクトは、地下鉄7番線を現在の西の終点である42丁目タイムズ・スクエア駅から、さらに西へ延長するというもの。34丁目と11番街に新しい駅が誕生する予定だ。
 モダンで開放感のある空間を目指す新しい駅には、52メートルを27度の角度で昇降するガラスの斜行エレベーターが設置され、プラットフォームの温度を外気よりも10度低く保つことができる冷却装置が完備される。この駅がオープンすることによって、これまで不便だったジャビッツ・センターへのアクセスが容易になるなど、西側に活気をもたらすことが期待されている。