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日本食材やレストランサプライの買い付け機関として、さまざまな新しい商品を開拓・開発する共同貿易は10月4日、マンハッタン区のメトロポリタンパビリオンで「Japanese Food and Restaurant Expo 2014」を開催した。
第21回目を迎えた同イベントは年々出店ブースの数や来場者数が増え、ことしは86社のブースが集まる大規模なイベントとなった。
メインフロアでは40社を超えるフードブースや日本の地ビール、また近年ニューヨークを筆頭に米国でのマーケットを拡大する焼酎のコーナーが設けられ、これからニューヨークに進出を図る新しい味を含む多彩な商品が披露された。また、寿司やラーメンなどのフードデモンストレーションも行われ、和牛のブースでは、EN Japanese Brasserieの安部弘樹シェフが甘く芳醇な香りの宮崎牛を使用した和牛のタルタルとステーキを観客の目の前で調理し、「100% From Japan」をアピールした。
毎年ファンを増やし続ける日本酒のコーナーでは25社以上のメーカーが集い、各社自慢の商品を来場者に振る舞った。ことしはニューヨークで馴染みの銘柄に加え、千葉県の「甲子正宗(飯沼本家)」や兵庫県の「龍力(本田商店)」など、これからニューヨークの酒市場に本格参入を目指す蔵元も目立った。また馴染みの銘柄が新たにカップ酒を展開するという動きも見られた。本田商店の本田武義代表は、「今回初めてこのイベントに訪れ、海外の人たちにもっと飲んでいただきたいと改めて感じた」と語った。
共同貿易の山本耕生CEOは酒人気に続く米国市場での焼酎人気について、「少し前は〝ジャパニーズ・ウォッカ〟として紹介されていたが、500年の歴史ある焼酎を『Sake』と同じように『Shochu』として広めるべき」とし、「そのためには蔵元の社長自ら市場に足を運び現地の反応を見て、感じてほしい」と述べた。また日本食の〝高級〟と〝大衆〟の二極化がすすむ新たな日本食市場の発展期において、「二番手、三番手になるのではなく仕掛けていく。ニューヨークで生まれたものを全米へ、そしてヨーロッパへと広めたい」と30年以上にわたり米国での日本食の普及に大きく貢献してきた同社ならではの意気込みを語った。
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