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2014.10.08 DAILY CONTENTS NEWS

Eビレッジの老舗カフェが閉店へ ヘルス・インスペクションの実態

photo:Mami

 先月下旬、ニューヨーク市保健衛生局の調査によって屋外席用のパティオが法律違反だと判断されたイーストビレッジの「ヤッファ・カフェ」が営業停止に陥っている。
 市建築局は9月5日、適切な非常口がなく屋外席が設置されているパティオが商業地域外であるという理由の下このパティオを違反建築物とみなし、同店に立ち退きを命じた。建築局の監査はたまたま衛生局の監査と同じ日に重なり、ねずみやゴキブリなどの衛生基準の違反も見られたため、ヤッファ・カフェの違反点数は100を超えたという。
 違反行為に対する罰金と、パティオが使用禁止になったことで生じた客数の減少に伴い同カフェは1日閉店に追い込まれたが、オーナーのロン・ラマティ氏は「31年間何の問題もなかったパティオがどうして今になって急に法律違反だと言われるのか」と疑問を投げかけている。他にも衛生局の職員が9時間もカフェに居座り、監査中はカフェの営業を停止させたり、横暴な態度が目立ったという。これに対し衛生局の代表者は違反件数が多ければ多いほど報告書作成などに時間がかかるため監査時間は長くなると説明した。
 ラマティ氏は「閉店という事態を防げなかったのはとても残念」と話しているが、カフェの看板メニューだったハムスなどは親戚が運営するSimone Martini Barで引き続き提供される。

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