“マンハッタンでもっとも歴史あるチョコレート店”ライラック・チョコレートは今年、ブルックリン区プロスペクトパークの商業スペース「インダストリー・シティ」へ工場を移転した。現在、同工場ではマンハッタン区内の2つの店舗で販売される商品とケータリングの注文に対応しているが、来月15日には工場に隣接した店舗も開業するという。
新店舗を訪れる顧客は、すべて手作りというライラックのチョコレートが目の前で作られている様子を見学することができ、もちろん気に入った商品を購入することも可能だ。
インダストリー・シティは、プロスペクトパークの35丁目付近、地下鉄D、N、R線の36丁目駅近くにある。かつてはさびれた船荷の積み替え場と倉庫が並ぶ地域だったが、現在はチェルシーマーケットのようなグルメフード基地に変貌しつつある。
インダストリー・シティのCEOアンドリュー・キンボール氏によると、同スペースの店舗は、今後開業予定のものも含めどこも工場スペースを併設しており、製造風景を見学して商品を購入できることが特徴だという。
テナントのひとつであるコルソン・パティスリーのオーナー、ヨナタン・イスラエルさんは「3年前の開店当時は何もない地域だった」と話す。しかし隣にバブルティーの店とカフェが開店し、今や来店者数は当時の10倍になったとよろこびを表している。
同地域は交通の便もよく、昨年は有名チョコレート店のジャック・トーレスが、近隣のブルックリン・アーミーターミナルへ工場を移転している。
インダストリー・シティは今年末までに、新たに9店舗を開業予定としている。