地域情報コミュニティサイト「クレイグズリスト」に投稿されていた賃貸アパートの広告で、39歳の女性が数千ドルを騙し取られるという事件が起きた。この女性は、同サイトに投稿されていたマンハッタン区の賃貸アパートに興味を持ち、投稿者の男に連絡したところ、男はミズーリ州にいるため、会うことはできないが、女性が手付金を持っていることを確認したいので、指定の銀行に送金するように指示した。
女性は男の指示通り、ウエスタン・ユニオンに2199ドルを送金し、名前と確認番号を伝えた。男は9月2日、クイーンズ区のアクション・チェック・キャッシング・ストアを訪れ、女性に伝えてあった偽名の記された偽の身分証明書を使って現金を引き出し姿を消した。
ベイ・リッジ、ダイカー・ハイツおよびフォート・ワシントンを管轄するニューヨーク市警察(NYPD)第68分署は、この事件を重窃盗事件として立件し、キャッシング店の監視カメラが捉えていた男の写真を公開した。
米連邦取引委員会(FTC)は、鍵の引き渡しが行われる前に、家主や賃貸仲介人が送金や現金での支払いを求めてきた場合は、詐欺の可能性を疑うべきで、物件が海外にある場合など、どうしても送金が必要な場合は、クレジットカードやペイパルなどを利用するべきだと注意を呼び掛けている。