ブルックリン区フォートグリーン、南オックスフォード通りの住民たちが、犬のフンを処理しないまま立ち去る飼い主たちをビデオで捉え、インターネットで配信する「恥さらし飼い主の殿堂」という抗議活動を始めた。
この運動は7月30日にフンを置き去りにする現場を目撃したオックスフォード通りの自治会長、アビー・ワイスマン氏によって開始されたもの。この時撮影された映像には携帯電話で会話中の女性飼い主が、誰かに見られていないか両方向を確認した後、フンを処理せずその場を立ち去る姿が残されている。
ニューヨーク市は1978に飼い主にフンの処理を義務づける“Pooper-Scooper法”を制定しており、違反者は最大で250ドルの罰金を課されることもあるが、歩道にフンが残された場合、処理責任は飼い主でなくても近隣の住民に移される。このため、衛生面だけでなく、負担が増えることに対して住民から不満の声が挙がっている。
同エリアに40年間住んでいるというピーター・パタキスさんは、「フォートグリーンパークはもはや犬たちの聖地となっていて、年々飼い主の怠慢さが目立っている」と話す。ワイスマン氏も「もう他人の片付けをするのはこりごり」と今回の抗議運動を開始した理由を述べた。