シティバイクのCEOに元MTA局長 利用地域拡大と年会費値上げ


 2013年に始まったニューヨーク市の自転車シェアプログラム「シティ・バイク」を運営するアルタ・バイシクル・シェア社の最高経営責任者に10月28日、ニューヨーク州都市交通局(MTA)の局長を務めた経歴を持つジェイ・ワルダー氏が就任した。
 これに伴い同プログラムは2017年までに、利用可能地域をアッパーマンハッタン、クイーンズ区、ブルックリン区まで拡大する計画を立てており、料金の値上げも実施する予定だという。
 来年から2017年までの間に、バイクステーションの数を現在の330カ所から700カ所に増やし、バイクの数も6000台から1万2000台に増やしていくという。まず初めの対象地域となるのは、クイーンズ区のロングアイランドシティー、アストリアの一部、ブルックリン区のウイリアムズバーグの一部、ベッドフォード・スタイベサントで、同所にはバイクステーションが設置される。
 同計画にかかる費用を補うため、年会費はこれまでの95ドルから149ドルに値上げされる。1週間限定及び1日限定会員の会費も値上げの対象となる。また、主要企業スポンサーである米大手銀行シティ・バンクは、2024年までに7050万ドルを追加出資することに合意している。ワルダー氏は、2009年から11年までの間にMTAの局長を務め、英ロンドンの公共交通機関の重役も務めていた。