ニューヨーク育英学園全日制部門(ニュージャージー州イングルウッド・クリフス岡本徹学園長、園児・児童数168名)小学部の5年生は、家庭科調理実習の一環として、お菓子教室を開催した。
同学園では、低学年の時から地域やその業界で活躍する様々な人たちと接することで、幅広い視野を持ち、自分の将来を見つめられるようになる機会を多く設けている。今回、同学園元保護者のパティシエである小坂純夫氏を講師に迎え、お菓子教室を開催する運びとなった。同氏は、神戸アンテノールの初期メンバーとして携わり、大阪日航ホテル、阪急ホテルのパティシエとして勤務後、2000年に渡米。現在もパティシエとして幅広く活躍している。
お菓子づくり教室で子ども達はシュークリーム作りを行った。小坂氏より作り方の説明を受けた後、グループに分かれて作業に入った。小坂氏の手際のよさに、児童からは「早くやってみたい!」、「どきどきする」と感嘆の声が聞かれた。見た通りにやっているつもりが、柔らかくて甘いクリームを作ることは想像以上に難しく、また力を要することに驚き、パティシエという仕事の大変さを感じていたようだった。そして子ども達は、混ぜるスピードやタイミングなどのポイントを教わりながら、皆で協力し、全員がパティシエとなった気分で意欲的に取り組んでいた。
活動後はクラス全員で試食。「おいしい」「甘い」と口いっぱいにシュークリームをほおばっていたが、家族にも食べさせたいと大切に持って帰る児童もいた。また、家族とお菓子作りをしたいという子どもの声も聞かれた。
食欲の秋に、楽しく充実したひと時を過ごした子ども達は、笑顔でいっぱいだった。