強風と寒さでタフな大会に 今年のNYCマラソン

セントラルパークサウスを通過するランナーたち(photo: Kawakami)

 2日に開催されたニューヨークシティマラソンは、今年も5万人以上が完走して無事に閉幕したが、強風と寒さがランナーたちのレースを一層厳しいものにしたようだ。
 一段と低くなった気温に追い打ちをかけるように風が強く、車椅子走者の予定スタート地点をスタテン島からのびるヴェラザノ・ナローズ・ブリッジよりブルックリン区内に移動する必要があったほど。
 男子の部では、ケニアのウィルソン・キプサングが今大会初出場にして、2時間10分59秒で優勝。このような厳しいコンディションで結果を出せたことに喜びを見せた。女子の部では、ケニアのメアリー・ケイタニーが2時間25分7秒でゴールのセントラル・パークに入り、男女ともにケニア勢が制する結果となった。
 京都からツアーで参加した川上宏伸(53)・靖子(51)さん夫妻は、ともに海外初マラソン。靖子さんは今回のレースが初のフルマラソンへの挑戦となったが、夫婦で6時間半かけて見事完走した。沿道から100人以上に「Yasuko!! Good Job!!」と胸に書かれた名前を呼んで応援してもらえたのが嬉しくて元気になった、と感想を述べた。
 寒さが厳しいのは沿道の支援者にとっても同じはずだが、寒さに負けない熱い応援は、ランナーたちの心を温める救いになったようだ。

完走した川上さん夫妻(photo: Kawakami)

ゴール直前、体力の限界をうったえながらもゴールを目指すランナー(photo: Kanai)

日の丸を胸に付けた日本人ランナー(photo: Kanai)