シアトル市を拠点とする大手コーヒーチェーン、スターバックスは先月、食品安全上の理由から、バリスタやその他の店員が勤務中に婚約指輪などを着用することを禁じる新しい服装規則の採用を開始した。
同社の広報担当によると、新しい規則は米食品医薬品局(FDA)の食品安全性評価指針を基準にしており、タトゥーや鼻ピアス、シャツの下に隠したペンダント、片耳2個までの小さなイヤリング、シンプルな指輪などは許可されるが、宝石のついた婚約指輪、時計、ブレスレットなどの着用は禁止される。
これに対し従業員らは、同社に規則の変更を求めるため、インターネット上の嘆願を開始しており、ソーシャルメディアなどで懸念を表明する従業員もいる。同社に長年勤務する従業員は、「注文された飲み物を指輪で混ぜるわけではない。タトゥーが容認されることは喜ばしいことだが、婚約指輪が禁止というのはおかしい。多くの従業員が憤慨している」と語った。ツイッタ―上では、「“mom”と彫られたタトゥーを見るよりは、婚約指輪や時計の方がまし」などの客からのコメントも見られた。