路上ハラスメントの実態 NYに住む女性たちが告白

 道を歩く女性が男性たちから次々と声をかけられる姿を映した、路上ハラスメントの実態を暴く2分間のビデオ「10 Hours of Walking in NYC as a Woman」が先週、インターネットに投稿され話題になったが、ニューヨーク市に住む女性らが次々と自らの体験を語っている。
 ロビン・ウェリントンさんは先週、ブルックリン区クラウン・ハイツを歩いていると、反対方向から来た男に「綺麗だね」と言われたが、無視すると男は後をつけてきて「お世辞だよ、聞こえてるくせに。頭にれんがをぶつけて欲しいか」と罵られた。ウェリントンさんは1日に5~10回、同様の体験をするという。ジェシカ・コーエンさんは10月29日夜、マンハッタン区セント・マークスのビザ屋で注文したピザを待っていると、店員から「綺麗だね。笑って、名前を教えて」と言われた。すでに支払を済ませていたので、まるで捕らわれたような気分になったという。
 ジェン・カールソンさんは11月2日午後6時頃、同区のパーク街と26丁目の歩道で友人を待っていた際、酒に酔った男性たちが通りがかり、その1人が別の男を押して「あの女を襲え」と叫んだという。
 レベッカ・フィッシュバインさんは、ブルックリン区で駅に向かう際、工事現場の作業員から毎朝声をかけられるが、返事を返さなかった日、「今言ったことを取り消す」と怒鳴られ、別の男が道路に唾を吐いたという。