〝教えない〟教育理念に興味津々 「賢賢パズル」宮本哲也氏が講演
10月30日、マンハッタン区のニューヨーク日系人会で、宮本哲也氏(宮本算数教室主宰)による講演会「子供を賢くする方法」が開催された。ニューヨークタイムズ紙やデルタ航空機内誌をはじめ、世界中の定期刊行物に掲載されている超人気ナンバーパズル、「賢賢(KenKen)」の生みの親である宮本氏の話を聞こうと、当日は50人を越える人が集まり大盛況となった。
「子供は義務感にかられると一気にさめる」「面白い問題を与えると考えることをやめない」「親が子供に期待しすぎると子は苦しくなる。押し付けるのではなく〝引き出す〟」など、〝教えない〟ユニークな教育理念を具体的な例を用いながら説明、参加者は白熱する講演に終始聞き入った。
「賢賢パズルも、親子で競争しつつも、親は子供より少しだけ負けてあげることで子供はもっとパズルをしたくなる。親は子供の踏み台となり、子は成長する」と宮本氏。
参加者のほとんどは子どもをもつ母親で、後半の質疑応答では宮本氏に、日本の子どもと米国に住む子どもの受けている教育の差なども語りながら、米国でも実践できる子どもへのアドバイスなどを求めた。
2015年には、マンハッタン区へ教室を移転予定の同氏。今後の展開が注目される。