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ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は7日、市の交通制限速度を現行の30マイル(時速約48キロ)から25マイル(時速約40キロ)に引き下げると発表した。
これは交通事故撲滅のために市が掲げる「ビジョン・ゼロ」計画の一環で、制限速度を下げることによって事故を防止する、今年5月に発表された対策の一部によるもの。今年春より順次開始されていたが、今回の適用は特別に指定されたスローゾーン(交通事故の多発する道路)に限らない。
サイクリストの制限速度も同様に25マイルとなるが、高速道路の制限速度は現状維持、その他の主要幹線道路も現在のところ30マイルのままになるという。
7日未明より、DOT(市交通局)の標識を生産するクイーンズ区マスペスの工場から新しい速度が表示された道路標識が納入されて取り付けが開始された。市内5区にあるおよそ3000の30マイル標識との交換が始まっている。
30マイルの速度制限を越えた者には、最大で600ドルの罰金と最長で1カ月の拘置所での勾留が言い渡される。デ・ブラシオ市長のオフィスは、「チケットを切られる人が急激に増加しないよう、市民への指導を進めていく」としている。
市では、飲酒運転や携帯電話使用による事故よりスピード違反による死亡交通事故が多く、30マイルと25マイルでは死亡率が約50%下がるとの調査結果がある。今年8月には4番目にスローゾーンと指定されたマンハッタン区ブロードウェイ59丁目から220丁目の制限速度が25マイルとなっていた。
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