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クイーンズ区ロングアイランドシティーの落書きのメッカとされる建物の名称「ファイブ・ポインツ」を巡ってビルのオーナーと画家たちが対立している。
長年ファイブ・ポインツの建物は数多くの“スプレー缶アーティスト”が自由に作品を残せる場所として親しまれてきたが、今年に入って取り壊しが決まった。跡地には47階建ての高層マンションが建築される予定だが、ビルを運営するG&M Realtyは現在ファイブ・ポインツという名称を商標化するため米国特許許可局に申請書を提出している。
これに対しファイブ・ポインツは作品を指す名称だと訴えるアーティストたちから不満の声が挙っている。彼らの代表マリー・セシール・フラギュル氏は「ファイブ・ポインツの作品を建物と共に壊した企業がその名称をビジネスに利用するのは間違っている」と話した。建物をファイブ・ポインツと命名したメリス・ワン氏は「画家の意思を無視する行為だ」と商標化に反対する意見を述べた。
建物のオーナー、ジェフリー・ウォルコッフ氏は「ファイブ・ポインツは画家や作品ではなく建物を指す名称であり、それを商標にするのは問題ないはずだ」と反論している。自身も芸術に関心があるという同氏は「今までのように新しい建物にもアーティストたちを呼び戻す」と述べているが、名称の使用方法をめぐってできた溝は埋まりそうにない。
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