明け方の地下鉄内で大げんか、4人が逮捕 服装のひやかしが殴り合いに

Youtubeに公開された映像、撮影されたことに気づき携帯を取り上げようとする女性たち

 マンハッタン区グリニッジビレッジを走行していたF線の電車内で8日、女性が男性に殴られ、その後取っ組み合いに発展したけんかに応戦した4人が逮捕される騒ぎが起きた。
 事の発端は、8日の朝5時ごろ、F線がブロードウェイ・ラファイエット駅からウエスト4丁目駅へ走行している間、ダナイ・ハワード(21)が同じ車両に乗り合わせたケビン・ジル(21)の着用している上着をからかい、時代遅れの代物を着る変人と冷やかし始めたことによる。ハワードと友人たちはこのやりとりを携帯電話で動画におさめられていることに気がつき、男性の手から携帯を叩き落とすなどした。ハワードは再びジルのことをからかい始め、持っていたカバンで後ろにいた男性を叩いた。その行為が引き金となったのか、今まで黙っていたジルがハワードの顔を思い切り殴り、ハワードは倒れ込んだ。今度は別の男性がジルに殴りかかり、ハワードの友人たちもその男性と取っ組み合っているジルを後ろからぶつなどし、車内は騒然となった。
 ニューヨーク・ポスト紙によると、ハワードは重暴行罪と治安びん乱行為(社会の秩序を乱す行為の軽犯罪)で逮捕、ジルとハワードの友人の女性(21)とジルに殴り掛かった男性ジョージ・ペナ(25)もウエスト4丁目駅で“仲良く”逮捕となった。
 このけんかの動画は、当日にはYouTubeに投稿されており、ニュースと動画を伝えたニュースサイト、ゴッサミストは、「何とも馬鹿なけんか」と述べている。