向こう50年間は家賃10ドル! おいし過ぎる契約に新家主が提訴

 ニューヨーク市内には驚くような安い家賃の賃貸契約が存在するが、ウエストビレッジに家賃月額10ドルでアパートを借りているというジュド・パーカーさんは1400平方フィートのアパートを今後50年間、月々家賃10ドルで借り受ける契約を交わしているという。
 同契約は、ミネッタ・ストリート12および14番地の3階建てのタウンハウス2軒を1993年から所有していた以前の家主ウィルフレッド・シューマンさんとパーカーさんとの間で2009年に締結されたもので、シューマンさんは10年に死亡している。裏庭付きで2ベッドルームの2階建てアパートには、10年間の契約更新のオプションもついている。だが、275万ドルで同アパートビルを購入した新しい家主のパリ・デュラックさんは、認知症をわずらっていたシューマンさんをだまして自分に都合のいい契約を締結させたとして、パーカーさんを相手取り提訴している。
 デュラックさんはアパートビルを購入した際、月々6000ドルの家賃収入を見込んでいたというが、パーカーさんは、シャーマンさん死亡直後、家賃10ドルの部屋を2500ドルでサブレットに出した。パーカーさんは息子代わりとしてシューマンさんの面倒を見てきており、同契約はシューマンさんからのギフトだったと主張している。