地下鉄マナー改善キャンペーン 迷惑なバックパックと足伸ばし
ニューヨーク都市交通局(MTA)は17日、地下鉄利用者の車内でのマナー改善を目的とする、意識向上キャンペーンを来年1月までに開始すると発表した。ニューヨーク市では今年、地下鉄利用者の数が記録的に増加しており、混みあう車内でバックパックを背負ったままでいたり、足を伸ばして必要以上のスペースをとる利用客が多数いるため、MTAは、他の利用者の邪魔にならぬよう正しく座ることやバックパックを背中から降ろして床に置くことを地下鉄利用者に指導する。
「礼儀は人から人へと広がる」としたスローガンも、もっと具体的で新しく新鮮なものへと変更される。各所にサインを表示することが計画され、車内放送も考慮されている。当初、車内へのバックパック持ち込みの禁止を訴えていたMTA役員会のメンバー、チャールズ・モアードラー氏は、バックパックを背負った孫娘と乗った地下鉄車内で問題に気付いたとし、「バッグパックを床に置くことで、不注意な動作や地下鉄の突然の停止などによって、他の利用客にバックパックをぶつけることを避けられる。我々がこの問題に取り組むことで、地下鉄利用者にこれが正しいことだと理解してもらえる」とし、「常習的なマナー違反者がいれば、強制的な行動を取ることになる」と警告している。