ニューヨーク市の路上を歩く1人の女性に男たちが次々と声をかける様子を映した路上ハラスメントの実態を暴くビデオがインターネット上に投稿されて以来、数週間にわたる議論が続き、路上ハラスメントが市の女性にとって深刻な問題であるという認識が広まったが、こういった行動を取る男性に潜在する精神的な問題について専門家が語っている。
路上ハラスメントから女性を守る非営利団体ホラバックの副理事デブジャニ・ロイ氏によると、「路上ハラスメントの問題は、それが単なるひやかしで済めば良いが、そこから腕を掴まれたり、自宅まで後をつけられるなど、大きな問題に発展するかどうかが予測不可能である」としている。
同氏によると、男性がこういった行動を起こすのは、男性が支配する社会で、女性蔑視の下、女や少女はそういったことに耐えなければならないと教えられ、長年の間そういった行動が正常化されてきたことが原因だという。
同団体は、路上ハラスメントが女性に及ぼす有害な影響について少年たちに教育することが効果的であるという。女性によっては、声をかけられたら「ありがとう」と答えるだけで、たいした問題ではないと受け止める人もいるが、それは受け取る側の捉え方だという。