88回目の感謝祭パレード 「34丁目の奇蹟」を間近で見よう

ホリデーシーズンの幕開けとして位置付けられている「メーシーズ・サンクスギビングデー・パレード」


 ニューヨーク市の街にクリスマスのアイテムが並び始めたとしても、ホリデーシーズンと本当の冬到来を告げるのは、サンクスギビング(感謝祭)の日に行なわれる「メイシーズ・サンクスギビングデー・パレード」で、巨大バルーンが市の空を埋めて、サンタクロースが34丁目を練り歩く時だろう。
 百貨店メイシーズが後援してニューヨーク市で開催されるこのパレードは1924年に始まり、第2次世界大戦時の数年を除いて毎年行なわれており、感謝祭を祝うパレードとしては全米で2番目に古い。今年で88回目を迎え、東部標準時の午前9時よりスタートする。この模様はNBCで全米に伝えられる。
 このパレードは、46年の実際のパレードを撮影して翌年公開となった映画「34丁目の奇蹟」によって全米に知られるようになり、「メーシーズ・デー・パレード」といえば、このサンクスギビングのパレードを指すようになった。
 24年の第1回ではクリスマスやサンタクロースにより特化したイベントで、名称も「メイシーズ・クリスマス・パレード」であったという。またパレードも、よりサーカスのような様相でセントラルパーク動物園から借りてきたクマやゾウなどが参加した。27年に実際の動物がパレードに参加するのは取り止めになったが、これがこのパレードの名物でもある動物やキャラクターの巨大バルーンに変わっていった経緯だとされている。