お騒がせ偽キャラを登録制に 偽ミッキーやエルモ、条例案に反対
暴行や恐喝で逮捕者も出たタイムズスクエアのお騒がせ偽キャラを登録制とする条例案を巡り、市議会の消費者問題等に関する委員会が19日、公聴会を開いた。
ブロンクス区代表の市議会議員アンディー・キング氏は、偽キャラを登録制とし、175ドルの登録料と指紋採取を義務付ける条例案を9月に提出した。公聴会に出席した偽キャラたちはこれに対し、「我々は善意の労働者で、生活費を稼いでいるだけ。同条例案は、米憲法修正第1条で保証された権利を侵害するものであり、国外退去の可能性に直面する者もでてくる」と主張した。証言者の中には、偽キャラの着ぐるみを着用した者もいた。一方、同エリアのビジネス促進団体タイムズスクエア・アライアンスの代表ティム・トンプキンズ氏は、偽キャラたちの攻撃的な行為を映したビデオを証拠として提出した。同氏によると、同区で働く労働者の45%が偽キャラにより不快な思いをさせられた経験があるという。
土曜の夜にタイムズスクエアに現れる偽キャラの約80%が移民であるというが、条例の制定が反移民を目的とするものとみられる場合は、市議会の支持率は低下するものと推定されており、偽キャラの登録申請にあたり、申請者の在留資格は問わない、また申請の際に入手した情報を移民局と共有しないことが強調された。