元NFLの妻、殴った夫を擁護 「暴力はあの時一度だけ」

 今年9月にボルティモア・レイブンズを解雇され、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)から出場停止処分となったレイ・ライス選手(27)の妻ジャネイ・ライスさん(26)が1日、NBCのトゥデイショーに出演し「公開されたビデオにあったような夫の暴力行為はあの時一度だけ」と訴え、「たった一度の過ちでメディアから非難され、家族の生活はめちゃくちゃにされた」と涙ながらに語った。
 また5月の記者会見で謝罪の言葉を述べ、犠牲者であるにも関わらず夫を擁護したことについては「レイブンズからそうするように言われたから」だとし、チームからの指示があったことを示唆した。
 ライス選手はアトランティックシティのホテルで今年3月、当時婚約者だったジャネイさんの気絶した体を、エレベーターから引きずり出し立ち去るようすが記録されたビデオが公開され、7月にNFLから2試合の出場停止処分を受けた。しかし9月には、ライス選手がエレベーター内でジャネイさんを殴打し気絶させる場面を示すビデオが公開され、レイブンズは同選手を解雇、NFLからは試合への無期限出場停止処分を受けた。
 同選手はその後処分を不服として上訴し、リーグへの復帰を認める裁決が先月28日に出されたため、新たなチームと契約を結ぶことが可能となった。