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マンハッタン区でもっとも古い家とされる「モリス・ジュメル マンション」が2015年で250周年を迎える。
モリス・ジュメル マンションは、160丁目から162丁目のハーレム川を望む丘(ハイツ)に1765年に建てられた、8500スクエアフィート(およそ790平方メートル)の広さを誇るジョージアン様式(イギリスのジョージ1世から4世までの時代の建築・工芸様式)の屋敷。もともとはイギリスのモリス大佐の夏を過ごす別荘で、独立戦争後はフランスのジュメルという裕福な商人に購入されたため、今の名前がついた。一般に公開されるようになったのは、1900年始めのことだ。
この館が有名なのは単に古くて歴史があるからではなく、ここを後に初代アメリカ大統領となるジョージ・ワシントンが、独立戦争時に参謀本部として使用していたから。ワシントンがここを使用していた時期は長くなかったが、結局このエリアが「ワシントン・ハイツ」と命名されるに至るほど、歴史好きにはたまらないお宝屋敷なのだ。
この館の管理団体は、こうした建築物の保存には地元コミュニティとの連携が不可欠という。今年はおよそ1万7000人が訪れ、2013年より20%増加したが、来年の節目の年にはより多くの訪問者を見込んでいる。トニー賞受賞者のプロデューサーと共に送るブロードウェイスタイルのミュージカルなどを始め、さまざまなイベントを催す予定だ。
管理団体は「保存と歴史を伝える教育プログラムに充てる寄付は常に募集しているので、実際に訪れてその価値を肌で感じてほしい」と述べている。
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