ハウジングデータグループのRealtyTracが行った最新の調査によると、ブルックリン区は全米でもっとも住宅価格が高い地域だということがわかった。サンフランシスコがこれに続く。
10月に行われた同調査は全米475の地域を対象に、2005年〜08年のバブル期と比較しながら住宅価格を割り出したもの。近年の不動産バブルは全米に差し迫るものではないが、住宅に対する“値ごろ感”は下がっており、5件に1件は過去の基準からみても予想を大きく上回る値段だという。
毎月平均収入の何%を住宅ローンに充てるのかで値ごろ感を計算すると、ブルックリン区の住宅の平均価格は61万5000ドルと、同区の平均収入の98%をローンに充てなければならない計算になる。また、00年の同調査ではローンに充てられる割合が95%だったのに対し、98%とさらに上がっていることもわかった。
RealtyTracの副社長ダレン・ブロムキスト氏はブルームバーグの取材に「今の買い手市場は所得によって買う物件を左右される一般の人ではなく、投資家やキャッシュバイヤーたちによって動かされている」と語っている。
近年、ブルックリン区は急発展を遂げており、ニューヨーク市で一番住宅価値が高い地域とされていた。
投資家やキャッシュバイヤーではない限り、ずっと賃貸し続ける方が無難なようだ。