ニューヨークのサザビーズで6日、世界最大の白トリュフが競売にかけられ、6万1250ドルで落札された。
重さ4.16ポンドのこの白トリュフは、イタリアのサバティーノ・トラッフル社が先週採取したもので、同社オーナー一族のガブリエル・バレストラ氏自らが厳重に包装しニューヨークへ持ち込まれた。
当初は中国のバイヤーが100万ドルでの購入を持ちかけたが、サバティーニ社は売り上げの利益を寄付する意向であったため、これを断り競売を選んだ。同社は以前からニューヨーク市の数々の慈善団体へ寄付を重ねており、先日もトリュフ1ポンドを非営利団体シティハーベストのディナーイベントへ寄付したばかりであった。
白トリュフはイタリアの一部の地域で9月から12月の間にしか採取されない高級食材で、匂いを嗅ぎあてるよう訓練された犬が地中に隠れているものを探しあてる。バレストラ氏によれば、今回のトリュフを見つけ出した1歳の犬、レイにはステーキのご褒美が与えられたという。
今回の落札者は台湾のバイヤーで、競売の利益はシティ・ミールズ・オン・ホイールズと小児緑内障基金へ寄付される。バレストラ氏は「15年前にこのビジネスを始めた時、ニューヨークには大変お世話になったので、こうしてお返しができうれしく思う」と述べている。