ニューヨーク州は長年にわたり全米で3番目に人口の多い州として知られてきたが、近年人口が増加傾向にあるフロリダ州に追い抜かれるという予想が浮上している。
7月に民間企業が発表した統計によると、フロリダ州の人口はニューヨーク州の人口より10万人少ない1960万人だった。2010年から2013年にかけて毎年1万5000人の割合で2つの州の人口差は縮まっており、この勢いから計算すると、フロリダ州の人口はすでにニューヨーク州の人口を上回るのではとみられている。
1910年には人口900万人を誇り、米国でもっとも人口の多い州だったニューヨークに対し、フロリダは70万人ほどで33位だった。しかし、徐々に人口が増加し始め、1990年の国税調査以来、全米4位の人口を保っている。近々国税局によって発表される統計で、フロリダがニューヨークを追い抜くのか明らかになる見通しだが、もし4位に留まったとしても2020年までには確実に逆転するだろうとみられている。
人口増加と共にフロリダ州の政治的立場も変化しており、1910年には4人だった下院での比例代表は今やニューヨーク州と同等の27人となっている。フロリダ大学のスタンリー・スミス教授は「人口増加はこれまでも州経済に良い効果をもたらしてきた」と話しており、統計に注目が集まりそうだ。