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2015.01.08 NEWS

故NY前州知事、就任中の功績 マリオ・クオモ氏を称えて

 米誌ウォールストリート・ジャーナルが2日、ことしの元日に他界したマリオ・クオモ前ニューヨーク州知事(当時82)が知事就任中に果たした5つの代表的な功績を称える記事を掲載した。掲載された功績は次の5つ、①道義に基づいた見解だとして、毎年のように、死刑法案に拒否権を行使し続けた。これが、1994年の第4期目再選をかけた選挙に敗れた要因とされている。またカトリック教徒であるにも関わらず、妊娠中絶を受ける権利を支持した②87年、州議会の倫理法規の改善に署名した③89年、10億ドルをかけて建設されたロングアイランドのショーラム原子力発電所を州に買い取らせ、閉鎖した④州の刑務所制度を拡大した⑤就任当初、州の財政状態は思わしくなかったが、就任第3期目に、州の予算をおよそ300億ドルから600億ドル以上へと倍増させた。前知事は、現職のアンドリュー・クオモ知事の実父であり、83年から94年までの3期を州知事として務めた。84年にサンフランシスコで開催された民主党全国大会でのリベラルなスピーチで全国から注目を受け、民主党のトップランナーとして大統領選への出馬が期待されたが、実現しなかった。現知事が、第2期目を迎えた同日、マンハッタン区の自宅で心不全により死亡した。

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