8日、野生動物保護協会(WCS)が管理するセントラルパーク動物園にて2匹のメスのハイイログマ、ベティとベロニカが一般公開された。
ハイイログマは、英名であるグリズリーベアの名前でも知られるヒグマの一種で、アジアに生息するエゾヒグマとは別種。1995年に保護された2匹は今回ブロンクス動物園から引っ越しを完了して、めでたく“シティガール”の仲間入りとなった。
WCSによると、ベティはモンタナ州出身で、ベロニカはワイオミング州のイエローストーン国立公園からやってきた。2匹はあまりに人懐っこいため、現地で危険だと見なされてしまい、ニューヨークへ来ることになったのだという。
64丁目と5番街に位置するセントラルパーク動物園内での、2匹の新しい住居は以前は北極グマが暮らしていたすみかを改装したもの。WCSで管理する計9匹の保護されたクマたちの世話および監督を行うサンドラ・ドゥロレさんの多大な協力があり実現した。この展示エリアは、ドゥロレさんの小さいころのニックネームから「トゥリーナの高台」と呼ばれる。この見晴らしの良いスポットから訪客は、野生のクマたちがいかに人の世界と共存していくかを学ぶことができるという。
同動物園のディレクター、クレイグ・パイパーさんは、「2匹の参加はセントラルパーク動物園にとって大変喜ばしいこと」と語る。開園日時や料金などは212-439-6500かwww.centralparkzoo.comで確認できる。