射殺された警官の遺族に38万ドル超 米紙読者が寄付

 昨年12月、勤務中に射殺された二人の警官の遺族のために、地元紙デイリーニュースが募った募金が、38万4349ドルに達した。寄付には、同紙読者の他、著名人や政治家、NBAバスケットボールチーム「ブルックリン・ネッツ」、サッカーチーム「ニューヨーク・レッド・ブルズ」、スポーツ用品チェーンの「モデルズ」などの大企業が名を連ね、寄付の多くには、心からの哀悼の意が添えられていた。
 俳優のロバート・デ・ニ―ロさんは、「我々のために犠牲になるのは勇敢な警官たちだけでなく、彼らの家族も同じだ。彼らは職務を果たした。今度は我々の番だ」と同紙に語った。ブルックリン区で昨年12月20日に起きた同事件は、イスマイル・ブリンスリー容疑者(当時28)が、パトカーの中にいたニューヨーク市警察(NYPD)の警官ウェンチアン・リウさん(当時32)とラファエル・ラモスさん(当時40)を射殺後、自殺したというもの。
 容疑者は犯行前、白人警官により殺害された黒人たちのために復讐をすると、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に投稿していた。4日にとりおこなわれたリウさんの葬儀には1万人以上が参列し、リウさんの遺体は、ラモスさんと同じくサイプレス・ヒルズ墓地に埋葬された。