グリニッジビレッジの魅力 誰もが好きになる町

 ダウンタウンのグリニッジビレッジは、ボヘミアニズムの象徴として、また長い歴史がありながら活気ある街としても知られている。地元紙エー・エム・ニューヨークが伝える、その歴史と魅力を紹介する。
 グリニッジビレッジは、ボブ・ディランやジミー・ヘンドリックスなどのミュージシャンたちや、エドガー・アラン・ポーやアレン・ギンズバーグ他詩人など、多くの芸術家が住んだ街であり、ビート・ジェネレーション(米文学界の活動)や同性愛運動の中心地でもある。
 グリニッジビレッジ歴史保存委員会によると、同地の始まりは16世紀にまでさかのぼり、20世紀初頭にはフランス、イタリア、アイルランドからの移民が自由奔放な街の空気を作り上げていた。
 ニューヨークの都市計画前に住宅地が形成されたため、道は碁盤目状になっておらず、細く曲がりくねった通りが独特の雰囲気を作り出しており、当てもなく街を歩き回る楽しみがある。
 昼間に訪れる人には個性あるカフェやブティックがあり、夜は数々のレストランや有名無名のジャズクラブやシアターがある。静かな住宅地の通りと店舗が並ぶ賑やかな区域が同居しているのも同地域の魅力だろう。
 不動産エージェントのイザイヤ・テスファイ氏によると、同地域のタウンハウスは今や400~600万ドルにもなり、1ベッドルームのコープなら100万ドル以下の物件も多数あるという。賃貸であればワンルームは月2000~2200ドル、1ベッドルームは2500~3000ドルが相場だ。

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