ニューヨーク市内にある飲食店と同様に、ネイルやヘアサロンの衛生状態の審査を義務化する新法案がブルックリン区議会のルベン・ディアズ氏によって提案されたとメトロニューヨークなどが報じている。
この法案は、既に飲食店で実施されている衛生検査と同じように、ネイルサロンや美容室でも衛生面での調査を施行するもの。ディアス氏は「ほとんどのネイルサロンが清潔なサービスを保っている」とする一方で、中には「衛生管理を怠っており、健康被害の危険をもたらしている美容室もある」と話した。
ネイルサロンなどでもっとも頻繁に見られる問題は、未消毒の器具を使いまわしたことから発症する真菌性感染症だという。可決されれば定期的な衛生検査だけではなく、ネイリストや美容師としての資格を取得する際に受けるトレーニング内容も厳しくなるという。
ネイリストとして10年以上ネイルサロンに勤務しているアニー・トングさんは「多くの客は衛生状態ではなく値段に関心があるため、この法案は無意味だ」と話しており、新法案の有効性を疑問視している。一方で、兼ねてからネイリストたちの雑な衛生管理が気になっていたという他のネイリストたちは、今回の法案を歓迎すると述べている。